休みだった俺は朝から日曜日の競馬の予想をしていた。
そう、万馬券を取ったレースの予想だ。
来るか来ないか、自分で考えた組み合わせに、
疑心暗鬼になりつつも、誰かに背中を押されたいような変な気持ちだった。
そんな俺の部屋は、向こうはすぐ外壁で、全住民分のポストがそこにある。
そして、俺の部屋の隣に、爺さん(推定70歳)が住んでいる。
その爺さんはどこへ行くにもどこから帰ってきても、
必ずポストを開け閉めしていく。
その開閉音が…アグレッッッシブッ!!
ポストの音なんて大した事ない、とお思いだろうが、
この爺さんがやたらと出掛けては帰ってくる人で、
少なくても1日10回、多い時では20回以上も
ポストをバタンバタンしやがる。
だいたい新聞も取ってねぇのに、
朝5時に出掛けて5時半に帰るまでの30分間に
何も届くわきゃねぇだろ(笑)
せめて静かに閉めれ。
俺は久しぶりに怒りがMAXになったが、
70歳超の爺さんに文句を言うのは忍びないので、
引越しを考えはじめる俺。
この際だから競馬場の近くにしようかなんて、
本来の目的の予想も忘れて夢を膨らませてしまった。
そして、大穴狙いも何か気軽に思えて、決定してしまったのだった。
ラベル:競馬
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